データセンターを効率的に冷房する方法夏をクールに乗り切る11のヒント(2/2 ページ)

» 2008年07月28日 08時00分 公開
[Julius Neudorfer,eWEEK]
eWEEK
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  • その8:内部に人がいない場合は室内灯を消す。これにより電力消費を1ないし3パーセント抑制することができ、空調が限界状況にある場合、室内温度を1ないし2度引き下げることができる。

  • その9:生産的な活動をしていないにも関わらず、プラグが差し込まれ、電源がオンになっている機器がないか確認する。こうした無駄はしばしば見られるが、簡単に改善できる。スイッチをオフにすればよい。

  • その10:それでもコールドアイルで華氏80度(26.7℃)を切らないからといって、パニックになる必要はない。もちろんデータセンターの“標準”といわれる華氏67-70度(19.4℃-21.1℃)より熱気のある状態(人によっては暑いと感じるかもしれない)ではあるが、じつは一般に考えられているほどサーバにとって悪い状況ではない。不利な条件下で室内温度が華氏85度(29.4℃)を超えない限り、サーバは比較的安定して動く。最新型の機種であれば、華氏80度以上あるいは華氏90度(32.2℃)以上でも問題なく動作する。理想的とはいえないが、そうした温度は多く場合、メーカー仕様の範囲内だ。サーバや他の機器のメーカーに問い合わせてみよう。ほとんどのサーバは内部に温度モニタを内蔵しており、管理ソフトでアクセスできる。最近はASHREA(米国加熱冷凍空調工学会)でさえ、より高温での機器の運用を認め、省エネルギー化を進める方向に勧告(TC9.9)を変更しつつある。

  • その11:こうした努力にまったく効果がなかった場合、最もクリティカルでないシステムをシャットダウンするフォールバックプランを考えよう。そうすることで、クリティカルなサーバの動作を維持する。そしてクリティカルなシステムは最も涼しい場所に置こう。システムをランダムに配置して、オーバーヒートで不意にシャットダウンしてしまうよりはましだ。

 いずれも冷房システムのキャパシティを超えて熱負荷が増大したとき、すぐに対応できる真の解決策はない。しかし場合によっては、エアフローを改善するだけで全体的な冷房効率を5ないし20パーセント向上させることができる。それだけでも、空調システムをアップグレードするまでの酷暑の数日間をやり過ごすことは可能だろう。いずれにしても空調コストを下げることは、いつの時代も決して悪い話ではない。

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