イー・アクセスとアッカ、DSL事業統合に向け業務提携5年で70億円のコスト削減

イー・アクセスはアッカを子会社化するとともに、DSL事業統合に向けて業務提携した。

» 2008年07月31日 18時52分 公開
[ITmedia]

 イー・アクセスとアッカ・ネットワークスは7月31日、資本ならびに業務提携すると発表した。イー・アクセスはアッカを子会社化するとともに、2社のDSL事業をアッカに統合する方針を明らかにした。

 業務提携では、イー・アクセスが保有するDSL設備資産をアッカへ譲渡するとともに、DSLモデムのレンタルや配送、運用、ユーザー業務を業務を統合する。なお、アッカのバックボーン回線などのネットワーク運用は、イー・アクセス傘下のイー・モバイルに統合する予定。イー・アクセスブランドでのDSLサービスの販売は継続する。

 これにより、今後5年間でアッカは約140億円の増収を見込むほか、アッカ側で約60億円、イー・アクセス側で約10億円のコスト削減効果が見込まれるという。

 業務提携に伴い、アッカはイー・アクセスを対象とした普通株式6万1790株の第三者割当増資を行う。イー・アクセスは6月30日現在でアッカ全株式の約14.9%を保有しているが、第三者割当増資完了後は約45.3%となり、イー・アクセスはアッカを連結子会社化するとしている。

 今後2社では、収益基盤の改善を軸にMVNO(仮想移動体通信事業者)事業やFMC(モバイル・固定の連携サービス)事業、法人向けなどの伝送ネットワーク運用事業に注力していく。

 今回の提携に関連して、アッカ株式の12.9%を保有するNTTコミュニケーションズは同日、全株式1万4546株を米投資ファンドのIgnite Associatesに譲渡すると発表した。

過去のニュース一覧はこちら

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ