HMVジャパン、ECサイトのデータ分析システムを強化 Sybase IQで戦略立案に一役

店舗とECサイトの明細データを統合し、さまざまな切り口でマーケティング施策の効果を検証できるシステムを構築した。

» 2008年08月19日 16時16分 公開
[ITmedia]

 サイベースは8月19日、音楽・映像ソフトを販売するHMVジャパンが、同社のEC(電子商取引)サイトに、情報系分析用クエリエンジン「Sybase IQ」を採用したと発表した。

 HMVジャパンでは、個別に構築した店舗とECサイトの販売管理システムのデータを統合し、それぞれを横断的に分析して販売戦略を立てられるデータウェアハウスシステムを構築している。

 同システムでは、販売管理を行う基幹系システムのデータをリポートの目的別に集計し、汎用データベースを使ったデータウェアハウスに格納していた。販売管理者からは、顧客やセグメントといった観点で明細のデータを自由に分析したいという要望が出ていた。

 同社は、従来のシステムに検索専用データベースとしてSybase IQを導入。明細のデータを分析できる仕組みを構築した。短期間でマーケティング施策の効果を検証して、どの施策の効果が高かったかを把握し、値引きやポイントの提供などに活用できるようになった。

 HMVジャパンの管理本部情報システム部で情報システム開発課長を務める市川秀樹氏は「データウェアハウスのデータ活用基盤と併用した場合、明細データの抽出においてパフォーマンスが良く、データ分析の時間も大幅に短縮できる」とSybase IQを採用した理由を発表文内で述べている。

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