紛失したUSBメモリには英イングランドとウェールズの刑務所で服役中の受刑者の氏名、住所、釈放予定日などが記録されていた。
英イングランドとウェールズの刑務所で服役中の受刑者情報を記録したUSBメモリが紛失した。セキュリティ企業Sophosの研究者が英国内の報道を引用してブログで伝えた。
Sophosの研究者グラハム・クルーリー氏によると、紛失したUSBメモリには受刑者13万人の氏名、住所、生年月日のほか、一部は釈放予定日まで記載されていたという。英内務省も紛失を認めている。
問題のUSBメモリは、業務外注先の民間企業PA Consultingが保有していた。内務省はデータを暗号化してPA Consultingに電子メールで送ったが、PA Consultingが暗号を解除してUSBメモリに保存していたという。
企業によっては、重要な情報を取り扱っている業者がUSBメモリを不用意に扱うことで生じるセキュリティ上のリスクを考慮していない場合も多いとSophosは指摘。情報流出・紛失の95%はうっかりミスなどが原因であり、企業はUSBポートへのアクセスを制限するといった対策を講じるべきだと促している。
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