KCCS、オンデマンド型のサーバとストレージサービスを提供 データセンターの基盤サービス

KCCSは10月に、同社のデータセンターの仮想化環境からオンデマンド型のサーバとストレージの提供を開始する。利用した分だけ課金されるため、サーバの運用コストを最適化できる。

» 2008年08月29日 21時17分 公開
[ITmedia]

 京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は8月29日、オンデマンド型のサーバとストレージのサービスの提供を10月1日に開始すると発表した。同サービスは、利用した分だけ課金される従量課金制をとり、同社のデータセンターから提供する。10月1日に提供を開始する。オンデマンド型とは、ユーザーの要求に応じてサービスを提供する形式。

 同サービスは、KCCSのデータセンター「D@TA Center」から提供される新たな基盤サービスで、「オンデマンドサーバ」と「オンデマンドストレージ」の2つからなる。D@TA Centerに常駐するエンジニアが、インフラからミドルウェアまでの運用を支援する。インフラの設計と構築もサポートするため、サーバ統合やBCP(事業継続計画)にも対応できる。

 オンデマンドサーバは、D@TA Center内の仮想化環境に、インフラからミドルウェアまでセットアップ済みのユーザー専用サーバを用意する。対応OSはWindowsとLinux。CPUの性能はユーザーの利用状況に応じて自動的に拡張する。サーバの未使用領域の問題を解消し、突発的なサーバの増強に対応できるとしている。価格は、初期費用が5万円からで、月額基本料金が3万円から。仮想サーバのCPUが実際に計算処理をした時間に応じて、1時間ごとに150円課金される。

 オンデマンドストレージは、100Gバイトから2Tバイトの容量を提供する。電子メールのデータなどの長期保存や、バックアップとして利用できる。格納するデータの増加に応じてストレージ容量の拡張が可能。価格は、初期費用が5万円から。月額費用は、利用容量が100Gバイトごとに2万5000円から課金される。価格は、オンデマンドサーバとオンデマンドストレージ共に税抜き。

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