CRMの新潮流

帳票出力にユーザー権限付与 BIGLOBEがSaaSサービス日本オプロと協業

個人情報などを含む基幹帳票のPDFファイルに、「誰が」「どれだけの期間」閲覧や操作ができるかといった権限を付与できるサービスを、日本オプロとNECビッグローブが展開する。

» 2008年09月01日 12時05分 公開
[ITmedia]

 日本オプロとNECビッグローブ(BIGLOBE)は9月1日、SaaS(サービスとしてのソフトウェア)形式の帳票出力サービスで協業すると発表した。

 2社は、帳票出力サービス「OPROARTS」と、電子文書管理サービス「BIGLOBEドキュメントコントロールサービス」を組み合わせたサービスを提供する。OPROARTSで生成した個人情報などを含む基幹帳票のPDFファイルに、「誰が」「どれだけの期間」閲覧や操作ができるかといった権限を付与できるようにする。基幹帳票を電子化して配信することで、情報漏えいや改ざんのリスクを未然に防げるとしている。

 日本オプロは、企業の帳票管理業務を電子化するWebベースの帳票生成・配信サーバソリューション「OPRO X Server」を提供している。同サービスのSaaS版がOPROARTSという位置付けであり、CRM(顧客関係管理)アプリケーション「Salesforce」とも連携できる。

 NECビッグローブは、BIGLOBEドキュメントコントロールサービスとほかのサービスを連携できるAPIを公開している。今回の協業は、APIを用いて他社のサービスと連携し、電子文書管理サービスの利用拡大を図るための一環という。

 2社は、金融業やサービス業など、契約者や申込者などの情報管理の統制を強化したい企業を対象に同サービスを売り込む、3年間で30社への導入を目指す。

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