NEC、SaaS基盤事業を強化

NECは、SaaSを利用したアプリケーションサービスとマネージドサービスを強化する。同社のSaaS基盤に関わるパートナー企業の支援制度も導入する。

» 2008年03月31日 13時11分 公開
[ITmedia]

 NECは3月31日、SaaS(Service as a Software)を利用したアプリケーション展開やホスティングサービスを柱となるSaaSプラットフォーム事業を本格展開すると発表した。パートナー企業の支援プログラムも開始する。

NECのSaaS事業の概要

 アプリケーションサービスでは、既に提供するe-ラーニングや勤怠管理などのアプリケーションに加えて、企業向けコラボレーションツール「StarOffice」や、業種別に特化したパッケージソフトウェアをSaaS化する。また、B2C事業者向けにNECビッグローブのノウハウを活用し、映像配信や会員コミュニティーサービスに対応したメニューを提供する。

 マネージドサービスでは、アプリケーション開発からシステムの構築・運用に、認証やアクセス制御など管理機能、サービス連携などの各種機能をセットにして提供する。NECおよびNECにプラットフォームを利用してSaaS展開する独立系ソフトウェアベンダーなどを対象に9月末から開始する。

 パートナー企業の支援プログラムは、「SaaSビジネスイノベーションプログラム」という名称で、技術面を中心にSaaS展開するアプリケーションベンダーや、SaaS化に必要なシステム構築支援およびコンポーネントなどを提供するベンダー、サービス連携に必要なSaaS基盤の関連技術を提供するベンダーなどを支援する。

 SaaSビジネスイノベーションプログラムには、ウイングアーク テクノロジーズ、ウィンワークス、ウルシステムズ、NTTデータ イントラマート、大塚商会、ケアブレインズ、サンブリッジ、セールスフォース・ドットコム、テックスタイル、ネオジャパン、キーウェアソリューションズ、サムトータル・システムズ、住商情報システム、Spikesource、日本SGI、日本オラクル、ビートレンド、マイクロソフトの合計18社が参加を表明している。

 NECでは、SaaS基盤事業全体で2010年度に1200億円の売り上げを見込んでいる。

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