これまで紹介した方法は、Ubiquity Command Editorを用いてその都度Ubiquityに登録するというものだが、StartCommandで利用可能なコマンドを一気に登録する方法も用意した。
これは、StartCommandのチートシートを利用するものである。このチートシートには、StartCommandで利用可能なコマンドが一覧されている。チートシートのページから「Ubiquityエクスポート」クリックすると、全コマンドのUbiquity用JavaScriptが表示されるので、先ほどと同様にUbiquityに登録すればよい。
StartCommandからエクスポートしたコマンドを利用すれば、例えば以下のようなことができるようになる。
(1)なんばから新大阪までの電車賃を調べたい場合
navitime:rosen なんば 新大阪
(2)平鍋健児氏が書いたマインドマップにかんする書籍を購入したい場合
amazon マインドマップ 平鍋
(3)merchandisingの日本語訳を調べる
alc merchandising
(4)メール(Gmail)で友達に連絡したい
gmail:send 明日の件 遅れないように
(5)ipod touchの最安値を調べる
kakaku ipod touch
(6)青空のきれいな写真をフォト蔵で探す
photozou blue sky
(7)はてなブックマークでキーワード「Firefox」を含むエントリーを探す
hatena:bookmark Firefox
(8)宅急便の配達状況を調べる(ヤマト運輸)
yamato xxxx-xxxx-xxxx
(9)Mapionで地図を見る
mapion:point 東京タワー
(10)納豆料理のレシピを探す
cookpad 納豆
なお、ブラウザ上のテキストを選択してからUbiquityを立ち上げると選択されていた文字列がパラメータに代入され、入力を省略できる。ページを見ているときに、気になる言葉を見つけたら選択状態にして起動ホットキーを押すと、選択されているテキストがパラメータ部分に自動的に代入された状態でコマンドを実行できる。
StartCommandのコマンドはわたしだけでなく、ほかの多くの方が作った便利なコマンドも登録されている。また、Gist上のJavaScriptコードをUbiquityコマンド化する方法なども紹介されている。これらを活用して、自分だけのコマンド環境を作ってみてほしい。
クリエイトシステム代表。1973年大阪生まれ。子ども心を大切にするアイデアデザイナー。関西ライフハック研究会のコミュニティーやブログ「eXtreme Gadget」を主催する。誰でもゲーム感覚で始められるGTDとロディアを組み合わせた手法「GTD+R」の創始者。仕事に役立つWebサービスを開発し、代表的なものに「StartCommand」(Mashup Award 3rdマッシュ賞を受賞)や「D3timer」がある。共著として『Life Hacks PRESS PRESS Vol.2』(技術評論社)。
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