コンテンツ配信システム「Einy」の導入により、コンテンツの配信時間を約10分の1に短縮できるとしている。
ブラザー工業は9月29日、同社のコンテンツ配信システム「Einy」を、不動産向け営業支援システム開発のミオソフトに提供すると発表した。ミオソフトが多拠点に配信しているコンテンツの配信時間を短縮する。
Einyはグリッド技術を活用し、大容量のコンテンツを多数のユーザーに配信できるシステム。ミオソフトは、物件情報やチラシなどのデータやシステム更新、沿線や駅、住所データの更新など、毎月数ギガバイトのデータを各拠点に配信している。
同システムにより、センターサーバから各拠点に配信していたコンテンツを、拠点ごとのサーバ間で配信できるようになる。配信したコンテンツは各拠点のサーバが自律的に取得するため、サーバごとに必要としていたデータの配信作業は不要になる。
ミオソフトは100拠点のサーバにEinyを採用し、10月1日から試験運用する。同システムの導入により、コンテンツの配信時間を約10分の1に短縮できるとしている。
ブラザー工業は、映画などの動画配信、e-ラーニングシステム、デジタルサイネージ(電子看板)などにEinyを活用した事業を展開するとしている。
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