日本ラドウェア、データセンターソリューションの戦略を発表

日本ラドウェアはユーザーの要望に柔軟に対応するデータセンターソリューション戦略「Business-Smart Data Center」を発表した。

» 2008年10月14日 22時28分 公開
[ITmedia]

 日本ラドウェアは10月14日、同社のデータセンターソリューション戦略について発表した。発表会ではマーケティング本部長の森茂人氏が登壇し、国内のデータセンターのトレンドについて解説した。

日本ラドウェア マーケティング本部長 森茂人氏

 森氏は「ITに変革の波が押し寄せている」とし、今後データセンターの役割がますます重要になると説明した。その大きな要因はSaaSの普及だ。森氏はユーザーの意識がシステムを「所有」することから「利用」することへ変化していると指摘する。一方ITベンダー側も積極的な取り組みを続けており、ブロードバンドの発達などのインフラ面も含め、SaaS普及の地盤が整っていることを説明した。

 また森氏は、システムの冗長化や高可用性の実現、仮想化を軸としたサーバの統合・集約とグリーンITなど、今後もITシステムのなかでデータセンターが担う役割が増えていくことを示唆した。

 このようにデータセンターの重要性が増す中で、日本ラドウェアでは「Business-Smart Data Center」戦略を提唱している。イスラエルRadwareのCEO、ロイ・ジサペル氏は「Business-Smart Data Center戦略は、データセンターの統合、SOA、仮想化、企業活動のリアルタイム化などさまざまな課題に対してラドウェアのソリューションを適合させ、ユーザーの要望に柔軟に対応していくことを軸とする」と述べた。

イスラエルRadwareのCEO、ロイ・ジサペル氏

 その具体的な例として、同氏は9月に発売された「VirtualDirector」を挙げた。この製品はビジネスイベントに合わせてリソースを動的に配分する仮想化ソリューション。サーバリソースをトランザクションに応じて適切に自動的に割り振ることで、必要となる物理サーバの数を減らしてサーバ統合・集約に役立てるという。サーバの数を減らすことで消費電力や発熱も抑え、環境負荷も軽減できるとしている。

日本ラドウェアのVirtualDirector

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