FXOnline Japanが仮想化ソリューション「VMware Infrastructure 3」で、ディザスタリカバリサイトを含めた仮想化インフラを3カ月で構築した。月間70万件、4兆円を越えるオンライン取引を無停止稼働させる。
ヴイエムウェアとフュージョン・システムズ・ジャパンは10月6日、外国為替証拠金取引サービスのエフエックス・オンライン・ジャパン(FXOnline Japan)のオンライン金融取引システムのIT基盤に、仮想化ソリューション「VMware Infrastructure 3」(VI3)を導入したと発表した。
FXOnline Japanは、複数のデータセンターに分散していたサーバをVI3で統合した。VI3を基盤とした仮想インフラの設計、導入し、稼働するまでには3カ月を費やした。システム基盤に仮想化を取り入れたため、ハードウェア、仮想インフラ、OS、アプリケーションのシステムを遠隔から同時に構築できるようになった。
インターネット上で金融取引サービスを展開するFXOnline Japanにとって、安定したシステムの運営と災害時の事業継続性の確保は喫緊の課題だった。同社はVI3で、ダウンタイムを最小限に抑えるディザスタリカバリ(DR)サイトも構築した。フロントシステムのデータセンターとDRサイトでは、24台の仮想サーバが稼働。現在月間70万件、4兆円規模のオンライン取引が行われている。
FXOnline Japanの取締役チーフ・フィナンシャル・オフィサーの博多一恭氏は「1秒単位で値動きのある外国為替証拠金取引では、一瞬のシステム停止でも顧客の信頼を失う。今回DRサイトも含めたシステムが短期間で構築でき、顧客が安心して取引できる環境と事業拡大の基盤を整備した」と発表文内でコメントしている。
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