岩手県下の公立高校75校に、「サイボウズ Office」が導入された。教職員間での連絡や学校と生徒の連絡に掲示板を活用する。
岩手県教育委員会は、県下の公立高校全75校にサイボウズのグループウェア「サイボウズ Office 7」を7月に導入した。教育委員会の主導で県下の全高校への一括導入は初めてという。10月27日にサイボウズが発表した。
文部科学省による情報化指定校となった岩手県立水沢商業高校が、2000年に「サイボウズ Office 3」を、今回の一括導入に先がけて導入した。同校では、教職員が朝会で確認していた提出物などの連絡をグループウェアの掲示板に載せるようにしたことで、朝会の時間を短縮できたという。
水沢商業高校では生徒が自由に使えるPCを各教室に1台設置している。生徒にはサイボウズ Officeの閲覧権限のみを与え、学校からの連絡を閲覧するために利用している。写真付きで落し物のお知らせをするといったことに役立てているという。
岩手県教育委員会は、水沢商業高校での導入効果を評価し、2008年6月に県立高校への一括導入を決定した。同教育委員会では導入に当たり、各高校のシステム担当者を対象に2日間にわたる研修をしたり、各高校にシステムエンジニアを常駐させたりといった支援をしている。
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