食品スーパーのカスミ、売り上げアップを目指して電子看板の実験開始富士通、ADKと共同で

薄型ディスプレイに食品や日用品などの情報を配信するデジタルサイネージの実証実験を、食品スーパーのカスミが始めた。低迷するスーパーマーケットの売り上げ増を導く事例としても注目を集めそうだ。

» 2008年10月31日 16時24分 公開
[ITmedia]

 食品スーパーのカスミ、富士通、アサツー ディ・ケイ(ADK)は10月31日、デジタルサイネージ(電子看板)を使ったスーパーマーケットでの情報配信の実証実験を開始した。

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 同実験は、カスミが運営する北関東の大型複合商業施設「iiasつくば」内にある「カスフードスクエアカスミつくばスタイル店」に設置した薄型ディスプレイ13台を使い、食品や日用品といった売り場ごとの商品情報を配信するもの。タッチパネル型の情報表示システム「UBWALL」1台も設置し、レシピやセールの案内、地域情報などを配信する。

 3社は、店舗側の告知情報と商品メーカーの販売促進情報を組み合わせて配信する仕組みの確立を目指す。富士通とADKのデジタルサイネージ基盤を使っており、商品メーカーとの連携の交渉やデジタルサイネージの構築が簡単にできるという。

 スーパーマーケットでは、商品棚に小型ディスプレイを置き、商品のコマーシャルを放映する販売促進が主流だ。だが情報を頻繁に更新できなかったり、店舗ごとの販売促進に差が生じたりするといった課題があった。顧客が必要とする売り場や季節、時間帯、土地柄などに合わせた情報を提供する必要があるとして、3社は来店客の買い物を支援する実証実験に乗り出した。

 実証実験は11月30日まで。デジタルサイネージの利用傾向や視認率などを検証する。

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