日立は、超薄型テレビ「Wooo UTシリーズ」を使用し、映像の配信管理や機器の設置までを一括で請け負うデジタルサイネージサービスを発表。設備投資に必要なコストを減らせるサービスとしてデジタルサイネージの普及を目指す。
日立製作所は9月30日、デジタルサイネージ(電子看板)向け映像配信サービス「MediaSpace」に、ディスプレイやネットワークの回線工事を不要にするモバイル通信サービスなどを組み合わせた「MediaSpaceデジタルサイネージパック」を10月1日に発売すると発表した。
同サービスは、映像の配信サービスに必要なディスプレイや設置スタンドなどを組み合わせ、設置作業、配信管理サービスと一括で提供するもの。設置スタンドにはモバイル通信カードを搭載しており、電源を入れるだけで映像配信サービスを利用できる。ディスプレイにはモニター部の厚さが35ミリの超薄型テレビ「Wooo UTシリーズ」を使用。柔軟なレイアウト変更もできる。
機器の組み立てやディスプレイ設置、ネットワークの敷設、コンテンツの編成や配信管理は日立が担当。1台のディスプレイに月間100Mバイトまでのコンテンツを配信でき、コンテンツの編成は原則月1回。顧客企業は、コンテンツの素材を入稿し、配信先のディスプレイと表示期間を設定するだけで、映像配信サービスを活用できる。
デジタルサイネージは、映像や画像、文字、音声などのコンテンツをリアルタイムに表示できる電子看板。ニュースや天気予報を表示したり、多拠点に映像を配信したりできる。導入にはコンテンツ配信のサーバや専用のディスプレイが必要となり、システム構築やネットワーク敷設の費用が膨らむことが多いが、MediaSpaceデジタルサイネージパックでは、こうしたコストを削減できるとしている。
初期費用は1台当たり15万円、サービスの利用は、1年契約の場合月額3万5000円。
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