米SpringSource、「Groovy」のG2Oneを買収

Javaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework」を提供する米SpringSourceが、「Groovy」や「Grail」を開発/提供する米G2Oneの買収を発表した。

» 2008年11月14日 18時36分 公開
[末岡洋子,SourceForge.JP Magazine]
SourceForge.JP Magazine

 Javaアプリケーションフレームワーク「Spring Framework」を提供する米SpringSourceは米国時間の11月11日、オープンソースのスクリプト言語「Groovy」やフレームワーク「Grail」を開発/提供する米G2Oneの買収を発表した。これにより、GroovyとGrailsを利用する企業に、エンタープライズ級のサポートを提供できるとしている。

 GroovyはJava仮想マシン向けのスクリプト言語。Grailsは、Groovyをベースとし、Spring、Hibernate、SiteMeshなどのオープンソース技術を利用したWebアプリケーションフレームワーク。

 2社によると、Groovyは毎月約3万件のダウンロード、Grailsは毎月約7万件のダウンロードがあるという。SpringSourceはG2Oneの買収により、Spring Framework、Groovy、Grailsという3つのアプリケーション開発インフラ技術を有することになる。

 Ruby on Rails(RoR)との違いについて、Grailsは生産性、保守コスト削減といったRoRの特長をJavaスタックにもたらすものであり、トランザクション境界といったエンタープライズ特有の機能を付加すると説明している。

 SpringSourceは今後、GroovyとGrails顧客に24時間365日のサポートを提供するほか、Springコミュニティーには動的言語とプラットフォームを提供できるとしている。

 買収金額など、買収条件は公開されていない。

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