MicrosoftはWindows 7β版のアップデートを正式に発表したが、その一方で多くのWebサイトがWindows VistaとWindows Server 2008のService Pack 2のリリースに関する記事を掲載している。Vista SP2では、ハードウェア/ソフトウェア機能の強化に加え、企業向け機能も改善される。
MicrosoftはWindows 7β版のアップデートを正式に発表したが、その一方では、多数のWebサイトがWindows VistaとWindows Server 2008のService Pack 2のRelease Candidate(リリース候補版)ビルドのリリースについて報じている。
Windows 7β版のアップデートは2月24日にリリースされる。5種類のアップデートの配布が予定されている。しかしこれらのアップデートは、新機能を提供するものでもなければ、既存の問題を修正したりユーザーエクスペリエンスを改善したりするものでもない。
Microsoftアップデートプロダクトチームのブログは、「われわれは通常、βテスト中にアップデートシナリオの確認を行う。テストアップデートをリリースすることにより、本当のアップデートのリリースが必要になったときに、プロセスをスムーズに進めることができる。今回のアップデートは、Windows 7のサービス配布インフラをテストするのが目的だ」と説明している。
MicrosoftではWindows 7βの修正作業を進めている。これにはセキュリティフィックスも含まれる。
新OSのWindows 7は、不評を買っているVistaを改良するものだと宣伝されており、ファイルキャッシング技術の「BranchCache」やVPN代替技術の「DirectAccess」など、企業ユーザーに訴求すると思われる新機能も搭載する。
その一方で多数のWebサイトが、Windows Vista/Windows Server 2008のService Pack 2の「Release Candidate Build 6002.16670.090130」が、Microsoft Connectテスター向けにリリースされたと報じている。
Ars TechnicaというWebサイトによると、Service Pack 2ではWi-Fiパフォーマンスの強化やデータをBlu-Rayディスクに書き込む機能など、ハードウェアエコシステムの一部が改善されるという。オープンするTCPコネクションの数をユーザーが指定できるレジストリキーの追加など、OSエクスペリエンスも改良される予定だ。
Service Pack 2では、企業ユーザー向けの改良も施される。例えば、WebDAVリダイレクタの認証オプションの改善や、Windows Server 2008へのHyper-Vの統合などだ。
また、Service Pack 2には691件のホットフィックスも含まれると報じられている。
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