MS、Autorunが適切に無効化できない問題に対応Conficker対策を強化

Autorun機能を正しく無効化するためにはMicrosoftの更新プログラムを適用し、レジストリ値の変更、またはグループポリシーの設定を行う必要がある。

» 2009年02月26日 08時21分 公開
[ITmedia]

 米Microsoftは2月24日、Autorun(自動実行)機能の無効化を適切に行うための更新プログラムを公開した。これまでの方法では、Autorun機能が正しく無効化できない問題が指摘されていた。

 Autorunは、USBメモリやCDなどのリムーバブルメディアを挿入したときにファイルを自動的に実行・再生する機能。現在猛威を振るっているConficker(別名Downadup)ワームは、この機能を使って増殖している。

 ワーム感染を防ぐために有効な手段の1つはAutorunを無効にすること。しかしUS-CERTは1月に、「Microsoftが紹介しているやり方ではAutorun機能を適切に無効化できない」と指摘するセキュリティアラートを公表した。

 Microsoftは、今回の更新プログラム(967715)でこの問題に対応。Autorun無効化のレジストリキー設定を正しく適用できるようにした。Windows 2000、Windows XP SP2/SP3、Windows Server 2003 SP1/SP2向けにWindows Update経由で配布しているほか、ダウンロードでも提供している。

 なお、この更新プログラムを適用してもAutorunが無効になるわけではないという。実際に無効化するためには、レジストリ値の変更、またはグループポリシーの設定を行う必要があるといい、Microsoftはサポート技術情報967715でその手順を解説している。

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