情報セキュリティ月間に登場した、新型スパムとフィッシングオルタナブログ通信(2/4 ページ)

» 2009年03月06日 15時24分 公開
[森川拓男,ITmedia]

オルタナブロガーがアルファブロガー・アワードを受賞!

 何といっても大きなニュースはこれだ。オルタナティブ・ブログ運営事務局「事務局だより」の<お知らせ>吉田賢治郎さんの「学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた。」が、アルファブロガー・アワード2008記事大賞を受賞しました!でも紹介されたように、昨年のオルタナティブ・ブログの中でも注目度が高かった吉田賢治郎氏「けんじろう と コラボろう!」の学校裏サイトで娘が実名で攻撃され、父としてメールを送ってみた。が、アルファブロガー・アワード2008の記事大賞を受賞したのだ。

 この受賞は多方面に影響を与えている。一番大きいのは、先に紹介したアクセスランキングだ。関連エントリーを含めて、過去のものが再浮上しているのだ。一時的なものだろうが、改めて読み返されるエントリーが書けるということは素晴らしいことだと感じた。

 さらに、山口陽平氏「一般システムエンジニアの刻苦勉励」のブログを読むのに使われる総時間で、『週刊ダイヤモンド 2009年2月28日号』の「35ジャンル別人気ブログリスト」の中に、小林啓倫氏「シロクマ日報」が選ばれたことが紹介されている。選ばれた当人である小林啓倫氏の「未開の地」としての日本農業でも報告されており、個人ブログも含めて選出されたことの喜びと決意も記されている。

 オルタナブロガーから、このように注目される人が出てくることは、素直にうれしいものだ。

 ただ、山口陽平氏のブログを読むのに使われる総時間で指摘された「インターネット利用者の総閲覧時間におけるブログの占める割合が減りつつあるのではないか」という傾向に関しては、筆者も同感だ。そもそも、開設されるブログ数が右肩上がりになっている上に、ネットではいろいろな新サービス、新技術が展開されていく。しかし読者として読むことができるブログ数には限界があるからだ。

Twitterの拡大でどうなるか?

 「ミニ・ブログ」とも称されるTwitterの利用も、ブログの割合を減少させる一端になっているのかもしれない。

 玉川岳郎氏「ニュータイプになろう!」のTwitterをイベントに向けた有用情報のつぶやき元として発動してみるでは、イベントを面白くするためにTwitterを活用してみようと呼びかけている。

 そして、吉川日出行氏のTwitterは人脈拡大や育成に有効では、Twitterのユーザー拡大による利点とともに、“拡大し過ぎる”ことによる問題点も挙げている。このままユーザーが拡大していった場合、はたしてTwitterが変質せずにいられるのかどうか、注目したいところだ。

 また、山本哲也氏「歌は世につれ」のSNSの登録が増えている気がするでは、不景気の中でSNSを通じたつながりを持ちたいと考える人が増えている気がする、と記している。Twitterもそうだが、人的ネットワークを頼りたい人が増えているのは確かだろうか。

スパムの変質?

 プロバイダーの対策などもあって、以前と比べるとスパムメールを見ることが少なくなったような気がする。とはいっても、筆者の元には相変わらず多くのスパムが届いているが。

 新倉茂彦氏「新倉茂彦の情報セキュリティAtoZ」の登録簡単、解除は複雑、これって迷惑メールじゃ?:人柱シリーズは、思わずひざをたたいてしまうくらい同感だった。登録時はメールアドレス入力のみだが、解除に関しては手間がかかるものが多すぎる。逆に登録に関しても、確認メールのURLをクリックしないと登録されないようにしてもらいたいくらいだ。

 そして、加藤恭子氏「きょこ コーリング」のmixiや、アメブロを使ったスパムメールの増加。これは筆者も受け取ったことがある新しいスパムだ。筆者の元にはまったく同じような文面ながら、女性タレントと書かれたものがアメブロのメッセージを通じて複数送られてきた。

 さらに驚いたのは市川朝之氏「Touch and Go」のこんにちは、○○銀行です。で紹介された事例だ。「詐欺TELでしょうか」とあるが、十中八九、詐欺だろう。それにしても詐欺やスパムには、いろいろなパターンが生まれるものだと感じている。詐欺に関しては、冒頭で取り上げた定額給付金にまつわるものが登場しているようだ。引っかからないように気を付けたい。

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