MS、Windows Marketplace for MobileをオープンApple App Storeに対抗

Microsoftは「Windows Marketplace for Mobile」ポータルを立ち上げた。同社では「Windows Mobile 6.5」デバイスにアプリケーションマーケットプレースを含める計画だ。Nokiaも5月にアプリケーションストア「Ovi」を立ち上げる。両社ともApple App Storeへの対抗を狙う。

» 2009年03月10日 13時46分 公開
[Michelle Maisto,eWEEK]
eWEEK

 「Microsoft Windows Marketplace for Mobile」ポータルがオープンした。

 Microsoftのスティーブ・バルマーCEOは2月に開催された「Mobile World Congress」において、「Windows Mobile 6.5」(あるいはそれ以前のバージョン)で動作する携帯電話からアプリケーションをブラウズ/ダウンロードする機能をユーザーに提供するとともに、Windows Mobileユーザーにアプローチするチャンスを開発者に提供すると発表した。

 Microsoftが競争相手と考えているのは、何千本ものアプリケーションをそろえているApple App Storeである。Reutersの報道によると、App Storeではわずか半年の間に5億本以上のアプリケーションがダウンロードされた。

 これまで、Windows Mobileをターゲットとする開発者が、アプリケーションを顧客の手元に届けるのは容易ではなかった。バルマー氏によると、Windows Marketplace for Mobileでは、この問題が理想的な形で改善されるという。あらゆるWindows Mobile 6.5デバイスの「Start」メニューに、アプリケーションマーケットプレースが組み込まれるからだ。「Start」メニューであればユーザーが見落とす心配はまずない。

 Windows Mobile 6.5搭載デバイスはまだ発売されていないが、情報筋によると、間もなくリリーススケジュールが発表される見込みだ。WebポータルであるWindows Marketplace for Mobileは、既にアクセス可能となっている。

 Windows Marketplace for Mobileでは、OS、あるいはPocket PCやスマートフォン別に検索を行えるほか、「ビジネスとオフィスプロダクティビティ」とか「ネットワーキングとコミュニケーション」といったテーマ別に検索することもできる。検索が完了すると、利用可能なプロバイダーがユーザーに示される。例えば、「Pocket Quicken」では、HandangoやMobiHandサイトですぐに購入するための「Buy It Now」ボタンが示される。

 Nokiaもアプリケーション市場への参入を目指しており、「Ovi」と呼ばれるオンラインアプリケーションストアを5月にオープンする予定だ。これにより、同社は5000万人のコンシューマーに直接リーチする考えだ。これに対し、Appleがこれまでに販売したiPhoneは2000万台である。市場調査会社Strategy Analyticsの予測によると、2009年にはモバイルコンテンツ市場は18%拡大し、その規模は670億ドルになる見通しだ。

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