診察での患者への説明サポート、救急病院向けダッシュボードなど、Surfaceのマルチタッチ機能を生かしたソフトウェアが披露された。
米Microsoftは4月6日、米シカゴで開催の医療業界向けカンファレンスHIMSS09において、同社のテーブル型タッチコンピュータ「Surface」の医療分野での活用例をデモした。
デモでは、Microsoftの医療分野でのパートナー機関が「Surface SDK」で開発した幾つかのソフトウェアが紹介された。
医療関連の米非営利団体Texas Health Resourcesが開発した診察用ソフトウェアは、患者の医療記録やレントゲン写真などや説明図をSurfaceの画面に表示して操作することで、医師の患者のコミュニケーション向上を図る。
救急医療向けソフトウェアメーカーMEDHOSTが開発した「Operational Visibility Engine」は、救急科用のダッシュボードをSurfaceに表示する。運び込まれた急患の人数や緊急度、ベッドの空き状況などがリアルタイムで把握できるという。
約1万2000ドルというSurfaceの価格は医療機関にとっても高価だが、タッチ技術による優れたインタフェースとパートナー企業によるソフトウェアが採用を促進するとMicrosoftはみている。
Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.