日本の大手の金融機関名をかたった英語版の詐欺メールは、新たなフィッシング詐欺の手口とみられる。
セキュリティ企業のSymantecは、日本の大手銀行と提携したクレジットカード会社からの正式通知を装った英文の詐欺メールが出現したと伝えている。
問題のメールは「クレジットカード利用に関して規定違反があったため、利用制限をかけた」などと通告する内容。制限を解除するためと称してリンク先のサイトからカード情報を入力するよう促している。リンクをクリックすると日本語の詐欺サイトにつながり、カード番号、確認コード、暗証番号、カード有効期限を入力させる欄がある。
Symantecによると、この銀行の名をかたった同様の詐欺メールは、昨年日本語版が出回った。英語版のメールには、「この銀行には日本人以外の顧客が多数いることから英文メールを送った」とのメッセージがある。
日本やアジア太平洋地域では、米欧などと比較してスパムメールの比率がまだ少ないが、ユーザーは不審なメールを開いたり、出所が不明なWebのリンクをクリックしたりしないよう、Symantecは注意を促している。
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