先にリリースされたバージョン3.0.9でリグレッションが発生。その問題を調べている過程で深刻なメモリ破壊の脆弱性が見つかった。
Mozillaは4月27日付でWebブラウザ「Firefox 3」の更新版となるバージョン3.0.10をリリースし、深刻な脆弱性に対処した。
Firefoxでは21日にバージョン3.0.9がリリースされたばかり。Mozillaのアドバイザリーによると、この更新によってリグレッションが生じ、一部のユーザーが頻繁なクラッシュに見舞われるようになった。特に「HTML Validator」のアドオンを使っている場合、影響が大きいという。
この問題を分析している過程で、深刻なメモリ破壊の脆弱性が原因となっていることが分かり、この脆弱性の解決と安定性強化のため、バージョン3.0.10をリリースした。
Firefox 3.0.10はWindows、Mac、Linux版が用意され、ユーザーには自動更新が通知される。「ヘルプ」メニューの「ソフトウェアの更新を確認」を選んで手動でアップデートを入手することも可能。なお、Firefox 2はサポートが終了しており更新版はリリースされないため、もしまだ使っている場合はFirefox 3.0.10にアップグレードして欲しいと呼び掛けている。
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