多数のネットユーザーが、2〜3組のID・パスワードを複数のサイトで使い回している実態が分かった。
野村総合研究所はこのほど、インターネットユーザーのID・パスワード利用に関するアンケート調査の結果を発表した。使用するID・パスワードの組み合せは平均3.1組だった。
ID・パスワードの設定では、「幾つかのID・パスワードの中から選ぶ」が66.7%で最多となり、「一つのID・パスワードで統一」が25.8%、「すべて異なるID・パスワードを設定」が7.6%だった。
記憶可能なID・パスワードの数は、「2〜3組」が最も多く54.5%だった。以下、「4〜5組」(21.7%)、「1組」(8.8%)、「6〜9組」(5.5%)、「10組以上」(4.8%)、「1組でも自信がない」(4.7%)の順となった。
自分のID・パスワードを利用するサイトの平均数は、「ほぼ毎日使うサイト」「たまに使うサイト」がともに6.7サイト、「ほとんど使わないサイト」が5.8サイトだった。IDの入力が必要なサイトでは、Webメールやオンラインバンキング、オンラインショッピングが日常での利用頻度が高く、ソーシャルネットワーキングサービス(SNS)や行政サービスでは、半数以上が「まったく使っていない」と回答した。
ユーザー登録を途中でやめたという経験では、78.9%が「たまにある」と答え、12.8%が「よくある」と回答した。やめた理由では、「入力項目が多い」(57.9%)や「教えたくない情報を求められた」(56.7%)との回答が多く、「入力が面倒」(43.7%)、「運営会社に不安」(22.1%)を挙げた回答者も目立った。
所有するID情報について、58.5%は「増やしたくないが増えるだろう」と答え、33.2%は「現状維持がいい」と答えた。
調査は、16〜69歳の男女1000人を対象にアンケート形式で3月に実施した。
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