日本HP、7年ぶりにProLiantの新ラインアップを発表

HP ProLiantサーバに新たなラインアップが7年ぶりに加わった。クラウドコンピューティング環境に向けたサーバは、2Uラック型シャーシに1Uサイズのサーバトレイを格納するという設計になっている。

» 2009年06月16日 14時25分 公開
[ITmedia]

 日本HPは6月16日、「HP ProLiantサーバ」の新ラインアップとなるスケールアウト型ソリューション「HP ProLiant SL6000 Scalable System」(HP ProLiant SL6000)を発表した。先日米HPから発表されていた「Extreme Scale-Out(ExSO)」を実現する製品群で、HP ProLiantサーバとしては2002年以来7年振りの新ラインアップとなる。

 「HP ProLiant SL6000」は、電源と冷却ファンを搭載した2Uラック型シャーシ(HP ProLiant z6000 G6)に対し、1Uサイズのサーバトレイを2つ収納する形態で提供される。電源と冷却ファンを共有する2Uのシャーシに格納することで、電力効率および冷却効率を高めるとともに、前面ケーブリングの採用によって、メンテナンス性も向上させた。なお、冷却ファンおよび電源は冗長構成となっている。

 サーバトレイは、以下のようにサーバ密度重視、ストレージ容量重視、メモリ、I/O拡張性重視の3種類から選択可能。1台のシャーシには同じサーバトレイ2つが収まるように構成する。なお、出荷は8月下旬からとなっている。

製品名 特徴 価格(最小構成)
HP ProLiant SL2x170z G6 独立した2つのサーバノードを提供するトレイ 54万9150円
HP ProLiant SL170z G6 3.5インチHDDを6個内蔵可能なトレイ 30万7650円
HP ProLiant SL160z G6 18個のDIMMスロットと2個のPCI Expressスロットを内蔵したトレイ 30万7650円

 また、ラックマウント型x86サーバ製品群「HP ProLiant DL」ラインにも同様の構造を持つ製品が用意された。この製品は「HP ProLiant DL1000」と呼ばれ、2Uシャーシに4つのサーバノードを搭載した「HP ProLiant DL4x170h G6」、2Uシャーシに2つのサーバノードを搭載した「HP ProLiant DL2x170h G6」などがラインアップされている。こちらの価格は31万5000円からで、出荷は7月下旬から。

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ