新日鉄ソリューションズは、ユーザー企業の情報システムをクラウドコンピューティング環境に移行する検証施設を7月1日に開設する。
新日鉄ソリューションズ(NSSOL)は、クラウドコンピューティング環境をユーザー企業と共同で検証する専用施設を7月1日に開設する。企業の情報システムをクラウド環境に移行する「プライベートクラウド」を検証し、サービス化につなげる。
施設の名称は「NS Cloud Competence Center」。アプリケーションの開発やセキュリティ関連を含む運用の技術などをユーザー企業と検証し、企業の情報システムをクラウドコンピューティング環境で使えるようにする支援を行う。
具体的には、(1)既存システムのクラウド環境への移行や統合、(2)外部サービスと連携するシステムの構築、(3)自社で保有するアプリケーションのサービス化――などを検証する。自社でクラウド環境を整備したいとするユーザー企業に、既存のソフトウェア資産をクラウド環境上で稼働できるかを確認したり、外部サービスや社外システムとの連携を検証したりする。
共同検証の期間は1カ月程度。検証の価格は無料の予定。2009年度は10社限定でユーザー企業を募る。
NS Cloud Competence Centerは、横浜みなとみらいにある新日鉄ソリューションズのシステム研究開発センター内に設置する。同センターにはIBMやデル製のサーバ806コア分を用意し、順次検証環境を拡張していく。
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