MicrosoftのVideo ActiveX Controlにゼロデイの脆弱性が発覚した。何千ものWebサイトが改ざんされ、閲覧しただけでマルウェアに感染する状態になっているという。
MicrosoftのWindowsに影響する新たな脆弱性が見つかり、これを悪用したゼロデイ攻撃が発生している。Microsoftは7月6日、アドバイザリーを公開して注意を呼び掛けた。
Microsoftによると、脆弱性はVideo ActiveX Controlに存在し、Windows XPとWindows Server 2003が影響を受ける。Internet Explorer(IE)を使って悪用された場合、ユーザーが何もしなくてもリモートからコードを実行される恐れがある。
SANS Internet Storm Centerによれば、この脆弱性を悪用するコードが中国の多数のWebサイトで公開され、それを使った攻撃が多発。何千ものWebサイトが改ざんされ、閲覧しただけでマルウェアに感染する状態になっているという。
Microsoftは現在、脆弱性を解決するためのセキュリティアップデートを開発中。当面の回避策として、脆弱性のあるActiveX Control(msvidctl.dll)にキルビットを設定する方法を紹介している。自動的にこの回避策を適用できるツールも用意した。
また、米McAfee、Symantecなど主要セキュリティ企業はウイルス対策ソフトの定義ファイルを更新し、今回の脆弱性の悪用コードを検出できるようにしたと発表している。
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