SCMアプリの市場規模、08年は300億超でプラス成長IDC Japan調べ

IDC Japanによると、2008年における国内のSCMアプリケーションの市場規模が300億円超に達した。

» 2009年08月25日 12時30分 公開
[ITmedia]

 調査会社のIDC Japanは8月25日、2008年における国内のSCM(サプライチェーンマネジメント)アプリケーションの市場規模が前年比10.3%増の300億8100万円に上るという調査結果を発表した。

 2008年のSCM市場がプラス成長になった要因は、2007年後半に企業がSCMの導入を進めたこと。SCMは、導入を検討し始めてから導入が完了するまでに、平均で半年から1年を要する。景気が好調だった2007年後半から2008年前半に導入が決定したSCMプロジェクトが多かったことが、市場の拡大をけん引した。

 2009年の同市場は2008年に比べて1.5%のマイナス成長に転じる見通し。2008年9月以降の景気悪化に伴い、新規のSCM導入が減少したことが響く。その後は年平均2.8%の成長率で伸び、2013年には345億1700万円の市場規模に達する見込みだ。

 IDC Japanによると、国内企業のSCMアプリケーションの導入は在庫管理および生産計画が中心で、物流管理の導入は遅れている。また在庫管理や生産計画の導入効果を実感できていない企業が多く、その要因として、整備が不十分な物流管理がSCMの全体最適を阻害しているという点を挙げている。

SCMアプリケーションの導入効果に対する企業の評価 SCMアプリケーションの導入効果に対する企業の評価(出典:IDC Japan)

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