filmoサイネージ――ネット上のクリエイターが商品映像を作成、街中に配信

エニグモはデジタルサイネージに特化した動画コンテンツの制作をネット上のクリエイターに委託するサービスの提供を開始した。動画コンテンツ案を複数作成し、商品を届けたい対象や場所を選んで映像を配信できるのが特徴だ。

» 2009年09月07日 20時02分 公開
[藤村能光,ITmedia]

 インターネット関連のマーケティングを手掛けるエニグモは9月7日、デジタルサイネージ(電子看板)に特化した動画コンテンツの制作や企画の立案などを一括で提供するサービスを開始した。商品やサービスの動画コンテンツを専用のクリエイターが複数本作成し、商品を届けたい対象や場所を選んで配信できるのが特徴。動画コンテンツの作成に要する期間は約2カ月。価格は170万円から。

 提供するサービス名は「filmoサイネージ」。これは企業から依頼を受けた商品やサービスに関連する動画コンテンツを、エニグモが集めたクリエイターが作成し、同社が提携するショッピングモールやコンビニエンスストアなどのデジタルサイネージに配信するサービス。クリエイターが絵コンテを作り、エニグモとユーザー企業で審査を行う。その後動画を作成するという流れを踏む。

 動画コンテンツの作成には、専用のクリエイターを集めた同社のネットワーク「filmo」を活用する。ユーザー企業は、商品やコンテンツを配信する場所に応じた動画コンテンツの作成を依頼できる。コンテンツの作成に当たり、エニグモはアニメーションや実写、拡張現実(AR)などの技法を備えたクリエイター100人を用意した。

 コンテンツの制作をインターネット上のクリエイター(消費者)に委託する仕組みは、デジタルサイネージ関連のサービスではめずらしい。制作会社などにコンテンツの作成を依頼する場合に比べて、安価に動画を作ることができるという。

image filmoサイネージの仕組み(出典:エニグモ)

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