九州大学、IBM・Googleが推進するクラウドイニシアティブに参加日本の大学では初

九州大学大学院のシステム情報科学研究院は、米IBMと米Googleが共同で展開するクラウドコンピューティングの推進組織に参加する。日本の大学では初となる。

» 2009年09月09日 19時10分 公開
[ITmedia]

 九州大学大学院のシステム情報科学研究院は9月9日、米IBMと米Googleが共同で展開するクラウドコンピューティングの推進組織「IBM/Google Cloud Computing University Initiative」への参加承認を受けたと発表した。IBMとGoogleが用意したコンピューティング環境を、新しい技術やプロジェクトの検証に活用できるようになる。

 同研究院はイニシアティブの参加により、GoogleのシステムとIBMのブレードサーバ「IBM BladeCenter」およびx86サーバ「IBM System x」を組み合わせた数百台規模のクラスター環境を活用し、研究活動の検証ができる。具体的には、3次元地図やHadoopプログラミング環境を使った大規模分散処理用ソフトウェアの開発などを進める。九州大学が校内に構築した分散コンピューティング環境とパブリッククラウド環境の連携の検証にも生かす。

 IBM/Google Cloud Computing University Initiativeは、クラウドコンピューティング環境に関連する技術習得を目的として、世界各国の大学に専用のコンピューティング環境を提供する組織。九州大学大学院システム情報科学研究院は日本アイ・ビー・エムと共同で、学内にオープンソースの分散システム「Hadoop」を使った分散コンピューティング環境を構築しており、その活動が評価された。同イニシアティブには既に米ワシントン大学や米カーネギーメロン大学、米マサチューセッツ工科大学などが参加している。

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