Microsoftのパッチが原因でWindowsのブラックスクリーン現象が起きると伝えられたことについて、Microsoftが反論した。
米Microsoftは12月1日、同社が11月に配布したパッチが原因で画面が真っ暗になる「ブラックスクリーン」現象が起きると伝えられた問題について、社内調査の結果、同社のパッチは無関係であることが分かったと報告した。当初この問題を指摘したセキュリティ企業も、Microsoftに対する謝罪コメントを掲載している。
この問題はセキュリティ企業の英Prevxが報告していたもので、11月27日付のブログの中で、ブラックスクリーンはレジストリキーに変更が加わることによって発生するようだと述べ、Microsoftのパッチとの関連性を指摘していた。Prevxはこの現象を回避するためのプログラムを提供している。
これに対してMicrosoftは12月1日のセキュリティ対策センターブログで、社内調査の結果、同社のパッチが原因でブラックスクリーンが発生しているわけではないことを確認したと反論した。
同社は問題の指摘を受けて、11月にリリースした月例パッチや悪意のあるソフトウェア削除ツール更新版、セキュリティ以外のアップデートについて詳しく調べたという。しかし、いずれについてもレジストリのパーミッションは変更されていないことを確認し、ブラックスクリーン問題とMicrosoftのパッチとは無関係だと結論付けた。
Prevxも同日のブログに更新情報を掲載、Microsoftと協力してさらに詳しく調べたところ、前回のブログで指摘したMicrosoftのパッチには原因がないことが分かったと説明。同社のブログのせいでMicrosoftに迷惑をかけたとして謝罪している。
ブラックスクリーンの原因は依然として不明だが、Microsoftによれば、マルウェアの「Daonol」などはブラックスクリーンを引き起こすことが分かっているという。
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