放送大学が情報配信システム「K-tai Campus」を強化し、携帯電話メールを従来よりも活用できるようにしたという。
放送大学はこのほど、同大ICT活用・遠隔教育センターがASPで提供する情報配信支援システム「K-tai Campus」を強化し、携帯電話メールを従来よりも活用できるようにしたという。システムを提供したHDEが発表した。
K-tai Campusは、2005年から提供している携帯電話を利用した学内コミュニケーションシステムで、20以上の教育機関が利用する。教員や生徒、学生が授業内容や学内情報などを共有できるように、一斉メール配信や掲示板などの機能を提供している。
HDEでは、K-tai Campusの機能強化に伴って携帯電話向けの高速メール配信ソフト「HDE Mobile MTA 3」を提供した。同製品はNTTドコモとKDDI、ソフトバンクモバイルに対応して、メール配信スピードを調整する機能やエラーメールの解析、接続先調整機能などを搭載しており、メールの遅延を回避させるのが特徴。
同社によれば、学生などの携帯電話所有が進んだことで情報の共有や発信手段として活用されつつあるが、通信会社によってメール配信の運用形態が異なることから、コスト面や開発などの負担が大きい。同製品ではこれらの課題に対処していることで、リソースに限りのある教育機関での採用が広がっているという。
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