Symantecのウイルス対策ソフトがFlashインストーラをトロイの木馬と誤認識してしまう問題が発生した。
米SANS Internet Storm Centerは1月28日、Symantecのウイルス対策ソフトがAdobe Flash Playerのインストーラをトロイの木馬と誤認識してしまう問題が発生していると伝えた。Symantecは定義ファイルの更新でこの問題に対応したもようだ。
Symantecのセキュリティフォーラムには同日、ユーザーから「install_flash_player.exe」がトロイの木馬として検出されたとの報告が相次いだ。Flash Playerのインストーラを装うトロイの木馬は実際に存在しており、それと混同した可能性も指摘されている。
報告を受けてSymantecも問題を確認、新たな定義ファイルを急遽リリースしたことを明らかにした。2010年1月28日付の「rev. 20 (sequence 106382)」という定義ファイルに更新すれば、Adobe Flashがトロイの木馬として検出されることはなくなるという。該当製品を使っている場合、この定義ファイルは自動的にダウンロードされる。
Symantecによると、誤認識問題の影響を受けるのはFlashのインストーラのみで、実際の機能は影響を受けないとみられる。Flashをインストール済みの場合、インストーラが消えるだけで、それ以上のことは起こらないとしている。
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