Google AppsとOracleを連携、日本オラクルがクラウドへの取り組みを強化

日本オラクルとアイキューブドシステムズは、Google Appsと「Oracle CRM On Demand」を連携する新サービスを提供する。

» 2010年02月09日 16時21分 公開
[怒賀新也,ITmedia]

 日本オラクルとシステムインテグレーターのアイキューブドシステムズは2月9日、米GoogleのコラボレーションツールであるGoogle AppsとOracleのクラウドコンピューティング形式のCRMアプリケーション「Oracle CRM On Demand」を連携する新サービスを提供すると発表した。

 新サービスは、アイキューブドシステムズが「Malco for Oracle CRM OnDemand」として提供する。GmailやGoogleカレンダーなどGoogle Apps側の情報とOracle CRM On Demandの情報を同期させ、両方から利用できるようにする。例えば、Google AppsにOracle CRM On Demandを呼び出すボタンを組み込むことで、営業担当者がスケジュールの確認、営業日報の作成、商談の状況照会といった業務を実施できる。

Google Appsのほか、iPhone/Android、Amazon EC2の導入サービスを手掛けるアイキューブドの佐々木社長

 アイキューブドシステムズは福岡のITベンチャー企業で、Google Appsの導入支援などを手掛けている。特にSFA(営業支援システム)への需要が高いと同時に、CRM On DemandがSOAPのインタフェースを持っているなど、マッシュアップによってエンタープライズシステムを構築するための技術面の優位性があったため、日本オラクルとの協業の話を進めたという。佐々木勉社長は「今後も業務系システムとGoogle Appsの連携に力を入れる予定」と話す。既に、会計アプリケーションをクラウドで提供する企業と協業するなどの構想もある。

 日本オクラルも「Google Appsの企業での利用が進む」と予想しており、Google Appsをビジネスの柱とするアイキューブドと相性がいいと考えたという。日本オラクルの執行役員でCRM On Demand統括本部長の藤本寛氏は「クラウドアプリケーション同士を連携させるクロスプラットフォームの取り組みに今後も力を入れる」と話している。

 利用料金は、日本オラクルが提供するCRM OnDemandが月額1人当たり7609円、Google Appsとの連携サービスが100〜1000円としている。別途、Google Appsのライセンス費用も支払う必要がある。



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