スティーブ・ジョブズ氏がきっと伝記に残したい11のストーリー(1/2 ページ)

スティーブ・ジョブズ氏公認の伝記が出版されるとうわさされている。もし本当なら、彼はきっとAppleへの華々しい復帰やiPod、iPhoneといった重要製品の話を盛り込みたいだろう。

» 2010年02月19日 16時39分 公開
[Don Reisinger,eWEEK]
eWEEK

 スティーブ・ジョブズ氏の公認・公式の伝記の話が進んでいるという報道が飛び交っている。もしそれが本当なら、確かに皮肉なニュースだ。彼の秘密主義は有名だ。長年、自身のキャリアにおいてそれほど特別でない出来事については決して語らない傾向があった。

 ジョブズ氏にとって最悪なのは、数年前に出版された伝記「iCon: Steve Jobs, the Greatest Second Act In the History of Business(邦題:スティーブ・ジョブズ-偶像復活)」でそうした出来事が美化されずに描かれたということだ。うわさの公認伝記は、一部の人によると、ジョブズ氏の物語をもっと称賛に満ちた調子で語るものかもしれないという。

 報道ではその理由を、ジョブズ氏が伝記の執筆者ウォルター・イザクソン氏と直接協力するからだと示唆している。一見したところ、これは問題には思えないかもしれない。伝記の執筆者がその対象に取材して、その人物の側から見た話を聞き、内容を正確なものにしようとするのはよくあることだ。

 だがジョブズ氏は違う。iConでは、彼は「厚かましく」「自信過剰」と描写されていた。そしてAppleの救世主としての名声を不滅のものにしたいという彼の欲望は抑えられるものではない。彼がイザクソン氏に協力した場合、彼が歩んできたキャリアの一歩一歩において実際に起きたことがどのくらい伝記に反映されるだろうか? もっと重要なのは、ジョブズ氏が特にどの話をわたしたちの記憶に残したいと考えるかだ。

 ジョブズ氏が、彼の伝説の礎として世に残したいであろうストーリーを幾つか挙げてみよう。

1. Apple設立

 ジョブズ氏のキャリアはビデオゲームメーカーAtariから始まったが、彼は常に、自分の会社を立ち上げたいという情熱を持っていた。他人の才能を活用する方法も知っていた。彼はその野望と自身の才能で、PC設計の専門家である友人のスティーブ・ウォズニアック氏を説き伏せてAppleを立ち上げた。ジョブズ氏は企業に必要な資金を得るために、ほかにも数人に支援を求めた。支援者を集めたのは、彼のビジョンと情熱だった。これは彼が皆の記憶に残したいことだ。

2. 予想外のAppleの台頭

 Appleが1976年に設立されたとき、同社が今のような姿になる可能性は極めて低かった。コンピュータを組み立てるのは難しく、それを買ってくれる顧客を見つけるのはさらに難しかった。だがジョブズ氏は人とは違っていた。彼には不思議な能力があり、ほかの人だったら断られたかもしれない製品でも、ショップオーナーに売ることができた。それに、彼がコンピュータ設計における自分の限界を知って開発プロセスから離れたため、ウォズニアック氏は才能を発揮して最高の製品を作ることができた。これが功を奏した。当時コンピュータビジネスを立ち上げようとしていたほかの多くの企業と違って、Appleは成功した。

3. Appleからの追放

 なぜジョブズ氏がAppleから追放されたエピソードを人々の記憶に残したいのか、疑問に思う人もいるかもしれない。だがわたしは、これは彼のエゴにかかわることだと思う。彼が1985年に当時CEOだったジョン・スカリー氏から追放されたとき、Apple上層部はそれを正しい行動だと信じていた。それなのにその後10年間、Appleは市場で競争しようとしたが、置き去りにされていた。ジョブズ氏は、この追放劇に関することを皆に知られたくないかもしれない。だがきっと、彼が去った後でAppleがトラブルにはまりこんだことは皆に知ってもらいたいだろう。

4. Pixarでの功績

 Pixarはジョブズ氏のエンターテインメントビジネスへの大きな貢献の1つだ。1985年にLucasfilmsから小さな企業(Graphics Groupという)を1000万ドルで買収した彼には、前のオーナーにはないビジョンがあった。彼がPixarのオーナーだった間、同社はトイ・ストーリー、バグズ・ライフ、トイ・ストーリー2など多数のヒット映画を生み出した。今日、カートゥーン映画は非常にまれだ。それはジョブズ氏とそのチームのおかげだ。

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