2chサーバのデータセンター、「サイバーテロ」として米機関に調査依頼へ

2chの大規模障害問題で、サーバが置かれたデータセンター運営企業は「米企業へのサイバーテロとして米国公的機関に調査を依頼する」という。

» 2010年03月02日 16時29分 公開
[ITmedia]
photo 「2ちゃんねる復活への奇跡の軌跡」

 掲示板サイト「2ちゃんねる」(2ch)で3月1日に大規模な障害が発生し、アクセスしづらい状況が続いている問題で、2chサーバが置かれたデータセンターの運営企業は「米国公的機関に対し、米国企業に対するサイバーテロとして調査依頼する準備をしている」という。

 2chサーバを提供するBIG-server.comの障害報告ページで、米Pacific Internet Exchange(PIE)の声明として明らかにした。声明によると、数万IPアドレスのbotから大量アクセスがあり、ネットワーク機器が過負荷に陥り、障害が発生したという。

 BIG-server.comによると、障害は1日午前11時40分ごろから発生。PIEから、5万人規模での「F5リロード」攻撃が行われているとの連絡があったという。影響拡大を防ぐため、夕方には2chのサーバをすべて停止。3月2日午前0時3分、攻撃元と見られるIPアドレスの遮断を完了した。攻撃はほぼ終息しているという。

 BIG-server.comは、2chサーバ復旧報告専用ページ「2ちゃんねる復活への奇跡の軌跡」を開設した。各サーバの負荷状況などが確認できる。

 韓国のポータルサイトには2ch攻撃を呼び掛けるコミュニティーが開設され、加入者が10万人を超えた(2ch攻撃の韓国コミュニティー、10万人超に)。韓国ネットメディアは、攻撃の理由として、フィギュアスケートのキム・ヨナ選手への批判や、韓国人留学生がロシアで集団暴行を受けて死亡した事件に関する暴言が2chに書き込まれたことを挙げているという。

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