ブルースクリーン問題のMSパッチが配布再開、マルウェア起因のトラブルに対処

Microsoftはセキュリティ更新プログラム「MS10-015」に新しいロジックを実装して自動配信を再開した。

» 2010年03月03日 08時02分 公開
[ITmedia]

 Microsoftが2月に配信したセキュリティ更新プログラム「MS10-015」を適用後にブルースクリーンの発生が報告されていた問題で、米Microsoftは3月2日、一時中止していた同更新プログラムの自動配信を再開したと発表した。

 この問題についてMicrosoftは、「Alureon」というマルウェア(別名:TDSS)のrootkitが原因になっていることが分かったと説明していた。rootkitがWindowsカーネルのバイナリを不正に改変してしまうことにより、システムが不安定になって再起動やブルースクリーンが発生するという。

 これに対処するため、配信再開にあたってはMS10-015のインストールパッケージに新しいロジックを実装し、システムの状態に異常が検出された場合はインストールされないようにした。併せて、システムとMS10-015との適合性を診断するスタンドアロンのスキャンツール「Fix It」も提供を開始している。

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