ブルーコートは、支社などの仮想化環境での運用に対応したWAN高速化ソフトの新製品「Blue Coat ProxySG Virtual Appliances」を発売した。
ブルーコートシステムズは3月16日、企業の支社などの仮想化環境での運用に対応したWAN高速化ソフトの新製品「Blue Coat ProxySG Virtual Appliances(ProxySGVA)」を発売した。
新製品は、VMware ESX 3.5で動作可能な製品で、推奨ユーザー数が10人までの「ProxySGVA-5」、同50人までの「VA-10」、同125人までの「VA-15」、同300人までの「VA-20」の4モデルを提供する。米DellのPowerEdgeサーバ上での動作を確認済みで、IBMやHewlett-Packard、富士通、日本電気などのサーバでも利用できるとしている。
基本機能はWAN高速化アプライアンス製品と同様で、ファイル転送やメール、マルチメディアなどの多様なアプリケーションに対応。パフォーマンスはアプライアンス製品に比べて制約を伴うものの、WAN帯域の50〜99%の削減とレスポンス時間の30倍の短縮が可能になるという。
同製品の運用に必要な物理サーバのリソースは、ProxySGVA-5の場合で仮想CPUが1コア、メモリが1Gバイト、VA-20の場合では仮想CPUが3コアでメモリが3Gバイトとなっている。
製品展開の狙いについて、マネージングディレクターのマッド・ベネット氏は、「仮想化技術を活用して支店のITリソースの統合や最適化に取り組む企業が増え、WAN高速化ソリューションを仮想化環境に組み込めるようにすることで、ユーザーの選択肢が広がる」と説明した。
同製品を利用することで、WAN高速化を含めた仮想化導入による物理サーバの削減やコスト削減などのメリットをユーザー企業が得られるようになると、同氏は述べている。
製品価格はいずれもオープンで、31日から出荷を開始する。
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