ソニックウォール、40Gbpsの次世代ファイアウォール技術を開発

ソニックウォールは、詳細なパケット解析によるセキュリティ対策と高スループットを実現する「Project SuperMassive」を発表した。

» 2010年06月07日 16時34分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 ソニックウォールは6月7日、詳細なパケット解析(Deep Packet Inspection=DPI)によるセキュリティ対策と高スループットを実現する次世代ファイアウォール技術「Project SuperMassive」を発表した。9日から幕張メッセで開催される「Interop Tokyo 2010」で公開する。

 Project SuperMassiveは、同社が開発したセキュリティプラットフォームアーキテクチャ「Reassembly-Free Deep Packet Inspection」と、Cavium Networksが開発した半導体技術などを組み合わせて実現した。ハードウェアプラットフォーム上で最大1024コアに対応させることで、アプリケーションの検出と制御、マルウェア防御を行うセキュリティ対策を実施しつつ、40Gbps超のスループットを達成したという。

 Webベースのアプリケーション利用が広がり、ポートやIPアドレスを監視して不正な通信を遮断する従来型のファイアウォールでは、セキュリティを確保することが難しくなりつつある。このため、ネットワークセキュリティベンダー各社は、URLやコンテンツの内容などを詳細に検査するDPIを利用してアプリケーション単位で不正な通信を監視、遮断する次世代ファイアウォール技術を導入するようになった。

 しかし、DPIの処理には大きな負荷が伴い、トラフィック量の極めて大きなネットワーク環境には導入しづらいという課題があった。同社の新技術はこの課題に対処するものになるという。

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