iPhone 4対応の「iTunes 9.2」リリース、深刻な脆弱性多数を解決

「iTunes 9.2」はiPhone 4とiOS 4に対応した新機能に加え、Windowsに影響する深刻な脆弱性を多数解決した。

» 2010年06月18日 07時59分 公開
[鈴木聖子,ITmedia]

 米Appleは6月16日、メディア管理ソフトの更新版となる「iTunes 9.2」をリリースした。間もなく提供を開始する「iPhone 4」と「iOS 4」に対応した新機能を加えたほか、Windowsに影響する深刻な脆弱性を多数解決した。

 iTunes 9.2はiPhone 4とMac/PCとの同期に対応した。さらに、iOS 4とiBooks 1.1を搭載したiPhone/iPod touchと同期して書籍を読む機能、PDFを書籍として整理・同期する機能、iOS 4のホームスクリーンに置くアプリをiTunesを使ってフォルダに整理するなどの機能が加わった。OSはMac OS Xと、Windows 7/Vista/XP SP2以降に対応している。

 また、解決した脆弱性はColorSync、ImageIO、WebKitに存在するもので、すべてWindowsに影響する。ColorSyncとImageIOの脆弱性は細工を施した画像やTIFFファイルを使って悪用された場合、任意のコードを実行される恐れがある。最も数が多いのはWebKitの脆弱性で、こちらも任意のコード実行に利用される可能性のある深刻なものが多数を占める。同じ脆弱性は、6月10日付でリリースされたSafari 5.0と4.1でも解決されている。

 iTunes 9.2は、iTunesの画面またはAppleのダウンロードサイトを通じて入手できる。

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