RIM、アプリストアシステムのCellmaniaを買収

BlackBerryのRIMが、アプリストア構築システムを手掛けるCellmaniaを買収した。「BlackBerry App World」の強化が目的とみられる。

» 2010年08月25日 13時59分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 カナダのResearch In Motion(RIM)が、アプリストア構築ツールを手掛ける米Cellmaniaを買収した。Cellmaniaが8月24日(現地時間)、同社のサイトで明らかにした。買収総額などの詳細は公表していない。

 Cellmaniaは1999年創業のカリフォルニア州マウンテンビューに拠点を置く非公開企業。同社の「mFinder」では、コンテンツ管理機能やDRM機能、決済機能などを搭載したアプリストアを構築できる。Webアプリ、Android、Java、Windows Mobile、Symbian向けのコンテンツを扱えるという。AT&T、Verizon、Orange、Sprint、T-Mobileなどの通信キャリアが同システムを採用している。また、携帯端末メーカーおよびキャリア向けに、端末のホームスクリーンを制御する技術を提供している。同社の共同創設者でCEOのロンジョン・ナグ氏は、音声・手書き文字認識技術のLexicusを創業し、同社のMotorolaによる買収に伴ってMotorola入りして幹部を務めた後、Cellmaniaを立ち上げた。

 同社は現行の顧客のサポートを継続しつつ、BlackBerryプラットフォーム向けのアプリストア開発に従事するとしている。RIMはBlackBerry向けのアプリストア「BlackBerry App World」を運営している。

 米Gartnerが発表した4〜6月期の世界のスマートフォン市場調査では、BlackBerryはOS別でSymbianに次ぐ2位だが、充実したアプリストアを運営する米Appleや米Googleに追い上げられている。首位のSymbian搭載端末を提供しているノルウェーのNokiaも20日、アプリ開発者の取り込みを目的にモバイル分析企業の米Motallyを買収すると発表している。

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