Microsoft、「Windows HPC Server 2008 R2」を公開

「Windows HPC Server 2008 R2」では、従来14時間かかっていたExcel 2010での計算が3分以内に短縮されるほか、Windows 7搭載PCをクラスタとして利用できる。

» 2010年09月22日 09時10分 公開
[佐藤由紀子,ITmedia]

 米Microsoftは9月20日(現地時間)、高性能コンピューティング(HPC)サーバ「Windows HPC Server 2008 R2」を公開したと発表した。Linuxと同等もしくはそれ以上の性能を実現しているという。

 2008年9月にリリースした「Windows HPC Server 2008」の後継製品となる同ソフトウェアでは、「Visual Studio 2010」が利用でき、ユーザーは使い慣れたツールでHPCアプリケーションを作成できる。

 また、β版でリクエストの多かった「Excel 2010」との統合も実現した。「HPC Services for Excel 2010」というツールを利用することで、Excelでの計算時間を大幅に短縮できるという。例えば、従来は14時間かかっていた1700レコードの処理が3分以下でできるとしている。さらに、Windows 7搭載PCの空き時間をHPC Serverのクラスタとして利用できるようになった。

 価格は、スイート製品の「Windows HPC Server 2008 R2 Suite」が925ドルで、コンポーネント別に購入することもできる。最低限の機能にしぼった「Microsoft HPC Pack 2008 R2 Enterprise」は450ドルとなっている。

企業向け情報を集約した「ITmedia エンタープライズ」も併せてチェック

Copyright © ITmedia, Inc. All Rights Reserved.

注目のテーマ