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» 2010年10月15日 16時18分 公開

オルタナブログ通信:Twitterにもスパム化の波――メジャー化して損なわれたもの (1/4)

ビジネス・ブログメディア「ITmedia オルタナティブ・ブログ」では、ITにまつわる時事情報などが、約230人のブロガーによって、日々発信されている。その中から今回は「テレビ番組」「iPhone」「Twitter」「インテル」について紹介しよう。

[森川拓男,ITmedia]

本番がつまらないテレビ番組とは?

 番組宣伝(いわゆる番宣)で何度もこの演奏の場面が出てきます。島田紳助さんが感動して涙をふいている場面も出てきます。(中略)結局演奏を聴いたときには、これくらいはやるんだろうな、という気分になってしまっていて、せっかくの素晴らしい演奏に感動できなかったんです。残念だなぁ、という気分。

 テレビ番組が、その内容を事前に繰り返し見せるから、本番がつまらない件:走れ!プロジェクトマネージャー!


 地上デジタルへの完全移行まで1年を切り、テレビ各局はタレントなどを動員して、キャンペーン活動に躍起となっている。その一方、わざわざテレビを買い替えてまで見る必要があるのか、という意見を持つ人もいる。たばこの値上げと同じで、アナログ放送が終了したら、テレビを見ること自体を止めてしまおうというのだ。実際にはPCや携帯電話などでデジタル放送を見ることはできるので、まったく見ないということはないと思うが、それでも積極的な視聴は大幅に減るだろう。

 何より、地デジに対応してまで見たいと思わせる番組が減っている。娯楽が多様化してテレビの持つ位置が変化していることもあるのかもしれないが、やはりコンテンツが貧弱だ。

 テレビ番組をつまらなく感じるもう1つの要因は、過剰な宣伝、そして繰り返しだ。大木豊成氏「走れ!プロジェクトマネージャー!」のテレビ番組が、その内容を事前に繰り返し見せるから、本番がつまらない件では、その一例を紹介してくれた。

 同様の例として、「このあとすぐ」という煽り文句に憤慨する人も多いはずだ。「このあとすぐ」といってハイライトシーンを流してCMに入り、CM明けには何事もなかったように別のシーンが流れ、「このあとすぐ」で煽った内容は、さらにその次のCMの後だったり、次週だったりすることも多い。いくら感動したり、面白かったりする場面であっても、事前に繰り返し流されることによって、冒頭の大木氏が感じたようになってしまう。これでは本末転倒ではないだろうか。

 大木氏はメインテレビは地デジ対応していないというが、この番宣攻勢によって「地デジ対応しよう、という気が失せてしまった」という。いや、それ以前に「テレビの上下に出る『地デジ対策』の文字も、その気が失せる原因」と指摘している。

 民放テレビは視聴率(数字)が大切である。それによりスポンサーが入り、製作費などが捻出できるからだ。いや、スポンサーが関係ないはずのNHKも視聴率を気にし、番宣を民放かのごとく頻繁に入れている。しかし数字を得ようとした過剰な演出は、結果的に番組の質を低下させ、視聴者離れを起こす。個人的には、ドラマの再放送などに挿入される番宣もうっとうしいので止めてほしい。

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