EMC、運用管理製品の一部をvCenterと統合――物理と仮想の一元化を図る

EMCジャパンは、統合運用管理製品「Ionix」製品群の一部について開発をヴイエムウェアに移管し、vCenterとの連携を強化する。パートナー施策および、クラウド運用管理環境に関する啓蒙活動も強化する。

» 2010年11月16日 19時12分 公開
[石森将文,ITmedia]

 EMCジャパンは11月16日、同社の統合運用管理ソリューション「EMC Ionix」を強化すると発表した。

 最も大きな強化点は、IonixとVMwareの統合である。Ionixには50以上のコンポーネントがあるが、アプリケーション管理製品の「Ionix Application Discovery Manager」「Ionix Server Configuration Manager」「Ionix Application Stack Manager」および、サービス管理製品「Ionix for Service Manager」の開発をヴイエムウェアに移管し、「VMware vCenter」を含むVMwareマネジメントソリューションに統合する。この結果、vCenterとの連携が強化され、物理と仮想の混在環境における運用性が向上すると考えられる。なお移管した製品は「VMware vCenter Application Discovery Manager」「VMware vCenter Configuration Manager」「VMware Service Manager」と名称も変わるが、販売はEMCジャパンが継続する。

 また、パートナー戦略およびクラウド環境の運用管理に関する啓蒙活動にも力点を置く。伊藤忠テクノソリューションズ、NEC、ネットワンシステムズ、ユニアデックスの4社を「戦略パートナー」と位置付け、彼らによるSI活動を「全面支援」するという。またEMCジャパンと連携可能な販売パートナーを、2011年末までに10社を目標とし、増強するという。

 啓蒙活動については、2011年末までに「クラウド運用管理コンソーシアム」を設立することを目指す。パートナー企業やユーザー企業と共同でクラウド運用管理の課題を明確化するとともに、課題に対応し得るソリューションやベストプラクティスを市場に発信するという。

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