Chrome OSの登場が数カ月後に延期された。iPadによるタブレットブームやAndroidの台頭で、GoogleはChrome OSの戦略を再検討しているのかもしれない。
GoogleのChrome OSの立ち上げが延期された。同OSがNetbookに搭載されて登場するのは、少なくとも「数カ月」後になる。
同社のエリック・シュミットCEOは11月15日のWeb 2.0 Summitの質疑応答セッションで、同OSがキーボード搭載のデバイスを対象としている点は変わっていないと明らかにした。
同氏は延期の理由は明らかにしなかったが、Chrome OS搭載のNetbookが今月リリースされるとのうわさは否定した。
Chrome OSは、MicrosoftのWindowsやAppleのMac OS Xなどの従来OSの代替選択肢として、Netbook向けにGoogleが開発しているWeb OS。
シュミット氏は、Chrome OSは、GoogleのChromeブラウザで動作するアプリケーションをサポートするとあらためて明言した。同ブラウザは現在、7000万人を超えるユーザーが利用している。
GoogleはChrome OSを1年前にオープンソースとしてリリースし、Acer、ASUS、Hewlett-Packard(HP)、Lenovo、東芝などのパートナーが2010年11〜12月にNetbookを投入するとしていた。
Googleの広報担当者は9月にChrome OSは順調だと話していたが、同社の当初の主張の通りにはなっていない。現在同社の広報担当者は、年内に新たな情報を明らかにするとしている。
「Chrome OSの進捗には満足している。年内に詳細を明らかにする」と広報担当者はeWEEKに語った。
Chrome OS搭載Netbookの計画についてPCメーカー数社に聞いてみたところ、HPは将来の製品についてコメントしないと答えた。Acerは「現時点では米国でChrome OS搭載Netbookを立ち上げる差し迫った計画はない」とし、Dellは新しい情報はないと話している。
そこで出てくるのが、なぜ延期したのかという疑問だ。
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