Gartnerのアナリスト、レイ・バルデス氏は、Appleが4月にiPadで起こしたタブレットブームを受けて、Chrome OSの戦略を再検討していると推測している。
スマートフォン市場でのAndroidの台頭――Samsung Galaxy Tabの登場で、タブレット市場にもその勢いは波及している――と考え合わせると、Chrome OSの再考は不可避かもしれない。
Web 2.0 SummitではWindowsを搭載したNetbookやノートPCを多く見かけたが、iPadやGalaxy Tabを持った参加者も驚くほどたくさんいた。
iPadは成功を収めており、昨四半期に419万台を販売したが、調査会社IMS Researchは、Galaxy Tabのリードで、Androidは2011年に15%のシェアを獲得すると予測している。
つまり、NetbookやノートPCを買う人は少なくなり、タブレットを買う人が増えると、IDCのアナリスト、アル・ヒルワ氏は語る。
「Chrome OS誕生への道のりの途中で何かが起きた。それはAndroidと呼ばれるものだ」と同氏は言う。「AndroidはGoogleに、クラウドがすべてではないかもしれないこと、純然たるクラウドアプローチを取らなくてもOS市場の力関係を変える方法があることを教えた」
Chrome OSは進化するかもしれないが、おそらくはGoogle AppsやAndroidに活用されるアイデアのたたき台としてだろうと同氏は付け加えた。
「モバイル機器にクラウド機能を統合する段階的なアプローチの方が、長期的に成功する可能性が高いと確信している」
短期的には、クリスマスにはChrome OSタブレットはないが、Apple、Samsung、Archos、ViewSonicなどが提供するたくさんのタブレットから選べるだろう。
Editorial items that were originally published in the U.S. Edition of “eWEEK” are the copyrighted property of Ziff Davis Enterprise Inc. Copyright (c) 2011. All Rights Reserved.