NECと日電有限公司が中国で地図作成支援ソフトを販売する。経済発展によって道路や建物の建設案件が急増、それに伴い、地図の需要が増加しているのである。
「行くたびに街の風景が変わる。変化のスピードがすごい」と友人は驚きを隠さない。中国の話である。海外取材でも中国に行くケースが増えた。中国の経済発展はわたしたちのビジネスに大きな影響を及ぼす。
経済発展に伴い中国では、道路や建物の建設案件が急増している。都市計画を立てるには、新しくて精密な地図が必要だ。
NECと日電有限公司は11月29日、地図作成を支援するソフト「RealScape」を中国市場で販売すると発表した。「RealScape」は航空写真のすべてのピクセルを高速画像処理することで、土地や建物の精密な高さを求めることができるソフト。1カ所の異なる時期の航空写真を処理し、自動的に経年変化箇所を抽出することで、土地利用の変化や災害の被災箇所を正確に把握できる。
NECは、国家測絵局(日本の国土地理院に相当)や国土資源関連部署などの公共機関、カーナビメーカーなどの民間企業に「RealScape」を販売する予定。同社によると中国では、防災計画立案に必要な高精度地図の需要が増加しているほか、カーナビの普及で民間企業による地図利用も増えているという。
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