次にパブリッククラウドの利用状況を図3に示そう。「現在利用中」が31.1%、「利用するべく現在評価中」が9.9%と、具体的な取り組みを実施している企業が41.0%に上り、前回調査の29.1%から拡大したことが分かる。「利用することを検討している」企業を含めると、6割を越える企業がパブリッククラウドに前向きである。
また、回答者の企業の売り上げ規模別に見た結果では、「100億円以上〜1000億円未満」および「10億円未満」という中堅・中小企業がパブリッククラウドに前向きに取り組んでいることが分かった。図には示していないが、業種別では「製造・建設業」が最も消極的であった。
図4はプライベートクラウドの利用状況を示したものである。「現在利用中」が19.3%、「利用するべく現在評価中」が7.1%と、具体的な取り組みを実施している企業が26.4%に上るが、パブリッククラウドよりも少ない。
また売り上げ規模別では、「1000億円以上」および「100億円以上〜1000億円未満」という大企業および中堅企業が前向きに取り組んでいることが分かった。プライベートクラウドは自社資産を所有し、社内およびグループ会社にサービスを提供するモデルであるため、規模の小さい企業の興味が低いのは当然と言える。
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