楽天とANA、業務提携の範囲を海外旅行にまで拡大楽天トラベルで海外旅行

楽天と全日本空輸(ANA)が業務提携の範囲を海外旅行サービスにまで拡大する。

» 2010年12月02日 08時00分 公開
[唐沢正和,ITmedia]
rakutenana01 楽天トラベル 代表取締役社長 岡武公士氏

 楽天と全日本空輸(以下、ANA)は12月1日、両社間で2006年7月に締結した国内旅行サービスに関する業務提携範囲を海外旅行サービスにまで拡大すると発表した。同日から、楽天トラベルが提供する国内最大級の総合旅行サイトにおいて、ANAの国際線運航便を利用した個人向け組み立て旅行「ANA楽パック」(海外)の取り扱いを開始する。

 海外旅行サービスへの提携拡大にあたり、楽天トラベル 代表取締役社長の岡武公士氏は、「海外旅行サービスが加わることで、さらに顧客満足度を高められる商品を提供できると考えている。特に、地方から海外旅行をする消費者にとって、『ANA楽パック』は乗り換えまでサポートしているので、非常に便利に利用できる」と述べた。

rakutenana02 ANA 取締役 営業推進本部長 片野坂真哉氏

 これを受けて、ANA 取締役 営業推進本部長の片野坂真哉氏は、「羽田空港国際化のタイミングに合わせて、海外旅行サービスにまで提携拡大できるのは、両社にとって大きなビジネスチャンスになる。今後、グローバル展開に積極的に取り組む楽天グループと足並みを揃えながら、消費者がもっと便利に使える海外旅行サイトに育てていきたい」と意欲を見せた。

 「ANA楽パック」(海外)は、ANAが運航する約850便/週の国際線航空券と、楽天トラベルが取り扱う海外の宿泊施設約5万9000軒の中から、ユーザーが日程や目的、予算に応じたプランを自由自在に組み立てることができるダイナミックパッケージ(以下、DP)商品。今回、対象範囲が国際線にまで広がったことで、楽天トラベルが取り扱う国際線の航空座席も大幅に拡大し、ユーザーはWebサイト上からリアルタイムで海外旅行の予約を行うことが可能となった。

rakutenana03 ANA楽パックの特長

 国際線の出発空港は、成田空港、羽田空港、中部空港、関西空港の4空港で、ANA就航の全国内空港から国内線の乗り継ぎが可能。着地空港は、北京、上海(浦東/虹橋)、香港、台北(桃園/松山)、ソウル(仁川/金浦)、バンコク、ロンドン、パリ、フランクフルト、ミュンヘン、ホノルルの全11都市で、今後、ANAが就航するその他の都市にも順次拡大していく予定だ。こうしたANAならではの豊富な国内線ネットワーク(約930便/日)と国際線を組み合わせることで、乗り継ぎに便利なさまざまな発着地のバリエーションを提供し、日本全国のユーザーがより手軽に海外旅行を楽しめる環境を実現する。

 また、「ANA楽パック」(海外)の付帯サービスとして、マイレージの付与率を一般的な海外旅行商品で提供されている50%から70%に引き上げる(国内線乗り継ぎ区間は100%付与)とともに、DPを予約した場合は、最大7カ月前から事前座席指定が可能になるなど、今まで以上にユーザー満足度や利便性の高いサービスの提供を目指す。

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