給付金の支払いを迅速化、富国生命がイメージワークフローシステムを導入

富国生命は、査定業務の精度向上と給付金支払いの迅速化を目的に、日本ユニシスと「給付金イメージワークフローシステム」を開発した。

» 2011年01月25日 17時15分 公開
[國谷武史,ITmedia]

 富国生命保険は1月25日、日本ユニシスと開発した「給付金イメージワークフローシステム」の稼働を開始したと発表した。給付金の支払いに必要な査定業務の精度向上や効率化を通じて、支払いを迅速化し、顧客満足度の向上を図るとしている。

 富国生命では、2008年10月から診断書をスキャンしてイメージデータ化し、データをパンチ入力、医療用語のデータベースと突き合せて査定者の支援を行う「診断書支援システム」を運用していた。新システムの開発では、日本ユニシスの「Image Flow Foundation」を採用することで、ワークフロー共通機能に関する開発をなくし、業務機能の実装に集中するようにした。診断書支援システムを活用して、契約内容や過去の支払履歴など支払い査定に必要な要素と連携させるようにし、査定ノウハウを機械化する部分に反映させることで、自動での査定を可能にした。

 開発プロジェクトは2009年5月にスタートした。富国生命では給付金支払い査定業務の改革プロジェクトを立ち上げて、従来の業務の分析と問題点を整理する取り組みを行った。日本ユニシスがイメージワークフローシステムに関するノウハウを提供し、約1年半でシステムの稼働を開始できたとしている。

 富国生命は事務の効率化を目標に、イメージワークフローの適用範囲を拡大させていく方針だという。

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