欧州連合(EU)の調査によると、84%がウイルス対策ソフトを使っているにもかかわらず、ウイルスなどに感染したことがあるユーザーは31%に上った。
ウイルス対策ソフトを使っていてもウイルスなどに感染してしまうユーザーが多い実態が、欧州連合(EU)の統計局がまとめたセキュリティに関する実態調査で分かった。
調査はEU加盟27カ国で2010年に実施し、家庭でのインターネット利用について調べた。それによると、インターネットユーザーの大多数を占める84%がウイルス対策ソフトなどのセキュリティソフトやツールを利用し、子供のいる世帯では14%がペアレンタルコントロールソフトを使っていた。
それにもかかわらず、過去1年のうちにウイルスなどに感染して情報が流出したり、時間を取られたりしたことがあるというユーザーが31%に上った。国別にみると、ブルガリア(58%)、マルタ(50%)、スロバキア(47%)、ハンガリー(46%)、イタリア(45%)の順で感染率が高かった。感染率が低い国はオーストリア(14%)、アイルランド(15%)、フィンランド(20%)、ドイツ(22%)の順だった。
具体的な被害としては、4%がインターネットで送った個人情報の悪用やプライバシーの侵害を挙げ、フィッシング詐欺やクレジットカード悪用などの金銭被害を被ったのは3%だった。
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